アラブの結婚式事情

首都人口の約8割が外国人というUAE

アラブ首長国連邦(UAE)は中東地域の主要国の一つで、アラビア半島のペルシア湾に面した小さな国です。
国民の大多数はイスラム教徒であり、約8割がスンニ派、約2割がシーア派となっています。

ITバブルを背景に急成長した国でもあり、国内には数多くの外国人が居住しており、首都ドバイの人口全体のうち約8割は外国人となっています。

アラブ首長国連邦のみならずイスラム国家で法的に認められているのが一夫多妻制で、法的に男性1人に対し4名まで女性を妻とすることができるようになっています。

なおアラブの王族となると男性1人に対し最大10名までの女性と結婚できるようになっているため、より多くの女性と結婚をしたいと希望する男性にとって憧れの土地のようにも思われているでしょう。

ただし実際には一夫多妻制も完全に男性に有利な制度というわけではなく、例えば二番目の妻を迎える前には最初の妻の承諾を得なければならないなど、細かい決まりごとがあります。

大きなショッピングモールなどを歩いていても、いかにも一夫多妻制らしい家族連れを見るということはまず滅多になく、実際には自主的に一夫一妻で生活をしているというのが実情です。

男女別々に開催される披露宴

アラブ人のライフスタイルとして知っておきたいのが、徹底的に男女別席となる制度をとっているということです。

例えば学制では男女別学が徹底されており、小学校以降は男子校・女子校に完全に分かれており、思春期に異性と関わる機会は実質的にゼロになります。

他にも病院などの待合いスペースも完全に男女で分かれているので、アラブ国民同士で男女の関わりを持つというのはかなり難易度が高いのです。

さらに女性は肌の露出が極端に制限されているため、体型や顔、髪の毛などを独身のうちに確認することはほぼ不可能です。

驚くのが結婚式のあとの披露宴においても会場が男女別になっているということで、男性側の披露宴では新郎とその家族が列席者に挨拶をしてきます。

女性側の披露宴は男性側よりもやや盛大に行われる傾向があり、豪華なステージのある会場を手配し、中央のソファに座った新婦に順番に招待客が挨拶をしに行くということがなされます。

披露宴では生演奏の中で参列者が踊りお祝いを盛り上げますが、このとき息子を持つ母親はこっそりと花嫁候補を探すということが通例です。

女性側の披露宴が終わる深夜になると、新郎と男性の親類が女性側の式を訪れ花嫁を迎え入れます。

近年ではUAE国籍同士の挙式では上記のような面倒な手続きが必要なので、経済的負担や希望の相手を見つけられないという問題が深刻化しています。
そのため、滞在中の外国人女性との結婚を希望する男性も増えているのです。