スペインの結婚式事情

意外にも晩婚のスペイン国民

スペインというと、ヨーロッパでも情熱的なラテン系国家というイメージがあるでしょう。
しかし意外にもスペイン人の平均初婚年齢は男性で37.3歳、女性34.4歳と日本よりも5~6歳は遅い年齢となっています。

更に子供が実家を出て自分で家を持つ平均年齢は28.9歳とこちらもかなり遅く、EU全体の平均年齢よりもかなり遅いという統計が出されています。

ここ数年の動きだけを見ると、結婚をする国民の割合は微増傾向があるのですが、10年単位で見てみると結婚率は激減しているというのが実情です。
事実婚を選んだり、そもそも結婚を望まなかったりする若い世代が増えてきていることがわかります。

その一方で挙式や披露宴を行う人はかなり派手に行うのが特徴です。
日本においても挙式や披露宴では普段の服装とは違った特別な衣装をまといますが、スペインの結婚式におけるドレスはかなり斬新で、あたかもファッションショーであるかのようなスタイルで着飾ります。

結婚式全体の流れはだいたい日本のものと同じで、挙式をしたあとに披露宴会場に移動し、そこでゲストとともに宴席を設けてお祝いをしていきます。

スペインにおける二種類の結婚方式

スペインにおける結婚は「民事婚」と「宗教婚」の二種類から選ぶことができます。
これはキリスト教国家では珍しくない手続き方法なのですが、簡単に言えば教会を通じて結婚を認めてもらうか、もしくは役所に手続きをすることで結婚を成立させるかの違いです。

もともと結婚といえば「宗教婚」が一般的で、市内にあるキリスト教会に新郎新婦で赴き、そこで教区司祭から聖書に従った手順で儀礼を行い結婚を認めてもらいます。

一方の「民事婚」は人前式のようなもので、簡易裁判所に赴きそこで書類などの手続きを行って成立をさせます。

ちなみに2000年時点では結婚したカップルのうち約75%が宗教婚を選択していましたが、2016年には約22%にまで激減しました。

これはスペインをはじめとして、世界的に若者が宗教離れをしている事と、カトリック教会においては離婚は罪とされていることからあえて教会では誓いを立てないということがあるようです。

その一方でここ数年の傾向として、挙式一回あたりにかける費用が増加することが挙げられます。
スペイン国内における平均結婚披露宴への予算は16,536ユーロと日本円に換算して約200万円となっています。

これはスペインにおける年間平均可処分所得の1.5倍にあたる金額となっており、かなり気合を入れた式をしていると言ってもよいでしょう。

スペインの結婚式では参列するゲストがご祝儀を渡す習慣があり、その際には平均で100~200ユーロ(12,000円~24,000円程度)が包まれます。