ロシアの結婚式事情

結婚まで1ヶ月の猶予が必要なロシア

ロシアはロシア正教を中心としたキリスト教圏の国ですが、国内には他にイスラム教やユダヤ教、仏教など複数の宗教が存在しています。

しかし結婚式においてはソビエト連邦の統治下の時代に宗教的儀式が厳しく規制されていたことにより、キリスト教的な式は一般的ではありません。

現在のロシアでは規制が解かれ、宗教に関する行事も自由に行うことができるようになっているため、結婚式のため教会を利用する若い人も増えてきましたが、婚姻手続きにおいてはやはり人前式が最も多く選ばれるようです。

そのためロシア国内での結婚式の会場は主に役所となっており、それぞれの市役所の内部に結婚式用の部屋が設けられています。

結婚をしようとする新郎新婦はまず役所を訪れ、そこで担当職員の前で結婚のための手続きを行い、書類を提出することで結婚が成立します。
結婚式にかかる時間は非常に短く、数十分程度で終わってしまいます。

むしろ結婚にまつわる儀式において最も盛り上がるのは披露宴です。
披露宴は日本のもの同様に自宅もしくはパーティ会場を手配してそこでごちそうを食べ、お酒を飲んでお祝いをします。

ちなみにロシアでは婚姻届を、実際に結婚をしようとする日より1ヶ月以上前には提出をしていなければのが決まりです。
なぜ1ヶ月も前に出さなければいけないかというとこれはソ連時代の名残で、結婚をしようとする二人が冷静に気持ちを確かめるための期間を置いているからだといいます。

意外にアレンジがきくロシアでの結婚式

ロシアには古くから伝統的な結婚式のための儀式が存在しています。
これは古くはロシアにおいて結婚を「花婿が花嫁を買い取る」という位置づけをしていたことに由来しており、現在では形式として残っているのみですが披露宴中にはそうした作法を行うのです。

しかし都市部においてはそうした古い風習は次第に消えてきているのが実情で、現在では欧米風のキリスト教による挙式を選ぶ人も多くいます。

他にも結婚式をそれぞれのカップルが独自にプランニングするという例も増えており、かなりお金をかける人もいるようです。

一方、できるだけ費用を浮かせて披露宴をしようという人もおり、どういった方法で挙式披露宴をするかは人それぞれとなっています。

挙式場も基本的には役所内で行いますが、別途出張費を支払うことで役所外の場所で挙式をすることも可能です。
そうした演出を交渉するためにウェディングコーディネーターを依頼することもあります。

一回あたりの挙式にかかる費用は20万ルーブル(約38万円)~60万ルーブル(約116万円)と幅広くなっています。
好景気の頃は女性がローンを組んで豪華な式をすることもあったようですが、現在ではそこまでする人は少数になりました。