アルゼンチンの結婚式事情

事実婚を選択する人が多いアルゼンチン

アルゼンチンにおける結婚事情は非常に特殊です。
ブエノスアイレス市の調査報告によると、14歳以上の市民のうち約50%が法律婚もしくは事実婚をしているという結果が出されています。

日本人的な感覚では14歳以上の半数が結婚していると聞くとちょっと驚きますが、これはアルゼンチン国内における「結婚」という制度が非常に曖昧に作られていることが関係しています。

日本における結婚は、最寄の市区町村役所に婚姻届を正しく提出すればそれで手続きが完了しますが、アルゼンチンでは法律によって婚姻の成立や効果がきっちりと定められているわけではなく、政権が変わると制度も大きく変わるということがしばしば起こるのです。

そのため手続きを厳格に行うことはあまり意味がなく、結婚しているかどうかはあくまでもその人が実際にどういった生活をしてるかによって判断されます。

つまり実際の生活において婚姻関係にあるとされれば、それで結婚をしているのと同様の社会的効果を得ることができるようになっており、必然的に事実婚として生活をする人が多いことになります。

アルゼンチンでは3年以上の付き合い期間があるカップルであればそれで内縁関係が成立したとみなされ、法的手続きを取っていなくとも法律的に夫婦と同等の扱いを受けることができます。

ちなみにアルゼンチンは世界的に珍しい同性婚を合法化している国であり、2010年より全国で1万組以上のカップルが同性間で婚姻手続きをとっています。

国際結婚をするためには血液検査が必要

国際結婚においてはアルゼンチンはかなり特殊なルールが定められています。
例えばアルゼンチン国籍のないカップルであっても、アルゼンチン国内で生まれた子供はアルゼンチン人として扱われ、さらに子供がアルゼンチン人であれば両親が他国籍であっても永住権を無条件で取得ができます。

生まれた子供の出生証明書を提出する場合には、結婚をしているしていないに関わらず、必ず父と母の名前を記載します。

事実婚が多いことも関係をしていますが、こうした独自のゆるいルールがあることは、アルゼンチンでの結婚事情を反映していると言えます。

なお、アルゼンチンで国際結婚をするためには事前の血液検査が必須です。
結婚手続きをするときには必要書類に加えて血液検査の結果を持参して最寄の役所に持っていきます。

住民登録事務局に手続きをするときには手数料として75ペソが必要となっており、外部の施設で結婚のための手続きをするために出張サービスを依頼すると、必要経費は2625ペソにまで跳ね上がります。

アルゼンチン国内にもブライダルコーディネーター企業は多く営業をしており、挙式披露宴の手配や演出を代行してくれます。